以前は当社ホームページ(https://www.vin-dangebkk.com)にブログを載せていたのですが、この度ブログは独立させました。より多くの方にタイで手に入るワインに興味を持って頂ければと思います。
今回のテーマはYouTubeでも扱ってますのでぜひこちらもご覧ください。
記念すべき第1回目のテーマはタイワインです。
タイワインって、、、タイでワインを造ってるんですか?こんな声が聞こえてきそうですが先に結論から言いますと
造ってます。
それもクオリティの高いワインもあるくらいです。では何故知名度がないのか?簡単に説明していきたいと思います。
まずタイはワイン造りには適さない土地と言われてきました。ワインを造るには北緯、南緯共に30-50度の中(ワインベルト)に入っていないと良いワインは造れないと言われています。
タイは5.3度-21度になりますので全くかすってもないです。
https://www.sapporobeer.jp/wine/bach/times/06/(引用)
では何故タイでワインが造れるようになったのか?
そこで、まずブドウの栽培条件の話を少ししたいと思います。栽培条件はいくつか有り
①降水量は少ない方が良い。
ブドウは乾いた土地を好みます。全く雨が降らないのはダメですが(砂漠みたいに)雨が降りすぎてしまうとブドウが病気にかかったり、樹勢が強くなりすぎて上手くブドウが育たないです。
②日照時間が長い方が良い。
ブドウは光合成をして糖分を作ります。日照時間が長い方がより多くの糖度が得られます。
③一日の寒暖差が大きい方が良い
ブドウは昼間に糖分を作ります。夜も気温が高いとブドウの活動も活発のままなので、せっかく作った糖分をブドウ自身がエネルギーとして消費してしまいます。これが夜気温が下がることによって活動も穏やかになり昼間に作った糖分を蓄えます。ですから寒暖差が重要です。
というような条件になってます。
ではタイの気候に当てはめてみましょう。
②以外当てはまらないんじゃ、、、(笑)
雨季は毎日かなりの量の雨が降るし、昼も夜も熱いよね。
そうなんですそこで生産者は創意工夫をします。
通常ですと10月頃収穫するブドウを2-3月に収穫時期をずらしました。そうすることによって雨季と被らなくなり程よい降水量にできました。タイは雨季が10月頃に終わり乾季になりほとんど雨が降らなくなります。
そして場所は標高が高い所の盆地でブドウ
栽培をすることによって
一日の寒暖差をクリアしてます。
例を挙げますとカオヤイのグランモンテワイナリーは標高350mで昼夜で10-15度くらいの寒暖差があります。
こういった工夫や努力の結果タイでもワインが造られるようになりました。”(-“”-)”
グランモンテワイナリーの朝
もともと日照時間はしっかりと確保できる国なのでこういった条件を守って造っていけば必然的にクオリティの高いワインができるという訳です。もちろんブドウ栽培だけでは良いワインは造れませんが”(-“”-)”
近年ではこういった造りかたをする国も多数出てきましてワインベルトから外れて生産されているワインを
新緯度帯ワイン(New Latitude Wine)と言います。
この新緯度帯ワインは今ワイン通の間でじわじわ話題になってきています。
もし興味が出た方は流行る前に飲まれてみてはいかがでしょうか?
次回はタイのワイナリーを紹介予定。ではまた次回お会いしましょう、チョンゲーオ!!
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