皆様こんにちは。本日より10月に突入です。バンコクは若干の規制緩和がみられたので、開国に1歩前進といったところでしょうか。
さて今回はイタリア白ワイン界最高峰の生産者のご紹介です。
Gravner(グラヴネル)
筆者が初めてグラヴネルのワインに出会ったのが約15年前。当時はオレンジワインという言葉はありませんでした。1回飲んだら忘れられない味わいに、たびたび購入しては飲んでいました。周りからはマニアックなワインが好きだねと珍しがられたものです。
しかし今や世界的にナチュラルワインやオレンジワインブーム。その世界では、もはや神様的な存在のグラヴネル。今回ぜひ皆さんに覚えて頂きたいと思います。
歴史
1901年イタリアのスロヴェニア国境近く、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア北東部のオスラヴィアに設立。
現当主ヨスコ・グラヴネルは若い時からワインに関する事全てに熱心で、時折先代の父と衝突する事もありました。しかし彼は様々な事を学び常に新しい技術を吸収し現在の名声を得るまでになっています。
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ヨスコ・グラヴネル
こだわり
日本の自然農法の父、福岡正信氏を崇拝し自然を尊重した栽培と人為的な介入を出来る限り排除したブドウが持つ高いポテンシャルを最大限引き出すワイン造りを行います。
グラヴネルの畑では農薬、化学肥料は一切使用せず不耕起による草生栽培を実施し、雑草は生やしたままにして置き、時間をかけて自然に堆肥化させています。1990年代はステンレスタンク、バリック等も使用していましたが2001年からはより自然なアプローチとしてアンフォラによる醗酵、醸造を行っています。
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グラヴネルで使用されるアンフォラ。
このアンフォラの特徴は「樽と違いワインに風味を与えないこと」「ステンレス・タンクと違い目が粗い為、アンフォラを通してワインが呼吸できること」です。
現在ではこのアンフォラを使って発酵や熟成を行う生産者も増えてきてはいますが、その先駆けはこのグラヴネルなのです!
人為を介さずまた、伝統的なワイン造りへの回帰を求め昔ながらの製法でワイン造りを実践してるグラヴネル。彼のその閃きと努力は世界的に有名になったラディコン等、他の生産者達にも影響を与えています。
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自然の力を最大限に活かした畑。
言うならばイタリア白ワイン界のジャック・セロスなのです。(こちらの方が先ですが💦)
ワイン
そんなグラヴネルのワインですが当店で、もちろん販売しております。現在取り扱っているのは
2010 Gravner Ribolla(グラヴネル・リボッラ)
2003 Gravner Ribolla 1500ml(グラヴネル・リボッラ)
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左2010 リボッラ
右2003 リボッラ マグナム。
こちらの2種類になっています。特に2003のマグナムボトルの方はルンクという区画のブドウだけを使用しマグナムボトルにだけ瓶詰めされたワイン。更にそのルンクの区画のブドウはこのワイン生産後に全て引き抜かれてしまった為、今後このワインが生産されることは無いのです。
グラヴネルのワインを飲まずしてナチュラルワイン、オレンジワインは語れません。ナチュラルワイン、オレンジワインがお好きな方、これから飲んでみようかと考えている方にぜひ飲んで頂きたい生産者となっております。
もしご興味ある方はお気軽にお問い合わせください。
それではまた次回お会いしましょう、チョンゲーオ🥂
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