ブルゴーニュワインって何? その3

フランスワイン

皆様こんにちは。本日も引き続きブルゴーニュについて覚えていきましょう。

前回のブログで書いた通りコート・ド・ニュイには8つの村があります。

  1. Marsannay(マルサネ)
  2. Fixin(フィサン)
  3. Gevrey Chambertin(ジュヴレ・シャンベルタン)
  4. Morey-Saint-Denis(モレ・サン・ドニ)
  5. Chambolle Musigny(シャンボール・ミュジニー)
  6. Vougeot(ヴ―ジョ)
  7. Vosne Romanee(ヴォーヌ・ロマネ)
  8. Nuits Saint Georges(ニュイ・サン・ジョルジュ)

以上の8つの村でしたね。今回は個々の村の特徴を北から順に覚えていきましょう。

コート・ド・ニュイへ行く時はディジョンに泊まるのも良い。

Marsannay(マルサネ)

コート・ド・ニュイの名前を名乗れる村としては1番北に存在します。マルサネはディジョンからほど近い所にある村で、昔はピノ・ノワールよりも安価なガメイ(ボジョレ―・ヌーヴォーに使う品種)が多く栽培されていた為、村名を名乗れるようになったのは1987年。他の村々に比べるとかなり新しくなっています。

マルサネ村にはグラン・クリュ(特級畑)やプルミエ・クリュ(1級畑)が存在しません。それは村名を名乗れるようになるまでに時間がかかり過ぎてしまった為、畑の格付けまで制定できなかったからなのです。決して平凡な畑しかないという訳ではなく、土壌的には他の村のグラン・クリュと同じ様な土壌がマルサネ村にはあるのです。

マルサネの素晴らしい畑。

最近では近隣の素晴らしい生産者がマルサネの畑で素晴らしいワインを生産するようになってきました。現在プルミエ・クリュの申請をしているので、もしかしたら近いうちにマルサネ・プルミエ・クリュが誕生するかもしれません。

マルサネ村で認められているワインは赤、白、ロゼです。ひと昔前はロゼを大々的に売り出していましたが、現在は素晴らしい生産者と素晴らしい土壌を活かした赤ワインがメインになっています。

覚えておきたい生産者

Bruno Clair(ブリュノ・クレール

マルサネを語る上で外せない生産者。マルサネを有名にした生産者クレール・ダユのジョゼフ・クレールを祖父に持つ。しかし祖父の畑は遺産相続争いにより受け継ぐことができなかった。1978年に自身のワイナリーを造り、90年代に入ると所有畑を一気に増やしています。

マルサネと言えばブリュノ・クレール。

畑では化学薬品は使用せず、オーガニック肥料を使用。もちろん全て手摘みのブドウを使用し最近ではブドウの房全てを使った発酵を行っています。

テロワールをダイレクトに表現してくれる生産者なので、初めてマルサネを飲むならこのブリュノ・クレールを飲むべきでしょう。彼のワインを飲めばマルサネがどういった特徴があるのか分かるはずです。

マルサネ・ロゼでも有名なブリュノ・クレール。

Fixin(フィサン)

マルサネからすぐ南にある村がこのフィサン。赤、白どちらも生産が認められていますが、ほとんどが赤ワインになります。

味わいの傾向としては力強く男性的。タンニンが強く長い熟成を要するワインになります。マルサネと同じく他の村々に比べると知名度が低い為、お値段も安めになっています。

このフィサンにはグラン・クリュは存在しませんが6つのプルミエ・クリュが存在します。

  • Les Arvelets (レ ・ザルヴレ)
  • Clos du Chapitre (クロ ・デュ・ シャピトル)
  • Clos Napoleon (クロ ・ナポレオン)
  • Clos de la Perriere (クロ ・ド・ ラ ・ペリエール)
  • Les Hervelets (レ ・ゼルヴレ)
  • Le Meix Bas (ル・ メ ・バ)

全て覚える必要はなく、なんとなくプルミエ・クリュがあるんだくらいで大丈夫です(笑)

まだまだ知名度が低いフィサン。

覚えておきたい生産者

Pierre Gelin(ピエール・ジェラン)

ジュラン家は、1830年頃からこの村でワイン造りを行ってきました。正式にドメーヌとして設立されるのは、1925年3代目ピエール・ジュランの時。現在は5代目のピエール・エマニュエルが継承し卓越したワインを産み出しています。

フィサン随一の生産者ピエール・ジェラン。

このピエール・ジェランの代表的なワインはフィサンで最も評価の高いプルミエ・クリュ、クロ・ナポレオンです。この畑はピエール・ジェランが単独所有している畑になるので唯一無二のプルミエ・クリュになっています。

エチケットが特徴的のクロ・ナポレオン。

所有する全ての畑は2015年より、完全にビオロジックに転換。収穫は同村の近隣よりも遅く、低収量を守り得られた高品質のぶどうは、20~22ヶ月間樽熟成さらに1~2年瓶熟成させてからリリースされます。環境に配慮した最新設備のセラーを建造し、伝統を重んじながらも、絶えず品質向上を求め進化させている生産者。フィサンを飲むならまずは飲んで頂きたい生産者になっています。

まとめ

本日は長くなってしまったので、この2つの村の紹介だけとさせて頂きます。この次から紹介していく村々よりも、まだまだ知名度と人気が低いのでお買い求めやすい価格帯のワインが多いです。なのでブルゴーニュ初心者はまずは、この2つの村のワインから入門するのも良いと思います。

次回からはいよいよ、グラン・クリュを要する村の紹介になりますのでご期待ください!!!

それではまた次回お会いしましょう、チョンゲーオ🥂

コメント

  1. […] ブルゴーニュワインって何? その3皆様こんにちは。本日も引き続きブルゴーニュについて覚えていきましょう。 前回のブログで書いた通りコート・ド・ニュイには8つの村があります […]

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