皆様こんにちは。先週末から外出禁止令が23:00ー3:00になり、もはや外出禁止にする意味が無いんじゃないかと、突っ込まずにはいられないここバンコクでございます。でもまぁこのまま早く開国して元の姿に早く戻って欲しいものです。
さて本日は前回からの続きになりましてコート・ド・ニュイの村の紹介になります。前回までのブログを読まれていない方は、先にこちらをお読みください。
それでは前回のフィサンから、南下していきましょう!
Gevrey Chambertin(ジュヴレ・シャンベルタン)
コート・ド・ニュイ最大の産地であり、最も多くのグラン・クリュを擁するのがジュヴレ・シャンベルタンです。ブルゴーニュの中でも1,2を争う程の知名度を誇ります。よく分からないけどシャンベルタンという名前は聞いた事ある方は多いはず。
元々、ジュヴレ村と呼ばれていたこの地域ですが、18世紀ナポレオンがロシア遠征にシャンベルタンを運ばせ、その名声は不動のものとなりました。そして、1848年ジュヴレ村の村長が村のワインの評判を更に高めるために、村名にシャンベルタンの名を付け、ジュヴレ・シャンベルタン村という現在の名称が誕生。この時同時に、村に9つあるグラン・クリュの畑にもシャンベルタンの名が付けられました。
ジュヴレ・シャンベルタンのワインの特徴を一言で表すならば男性的。力強くしっかりとしたタンニンに、酸とミネラル。この力強さは長期熟成を可能にし、偉大なワインへと昇華させます。また面積が広いので、様々な生産者がこのジュヴレ・シャンベルタンに畑を持っているので、その個性を楽しむ事ができるのも魅力の一つになっています。
9つあるグラン・クリュ
先ほど少し触れましたが、ジュヴレ・シャンベルタン村にはなんと9つもグラン・クリュ(特級畑)があるのです。いきなり全部は覚えられないので『9つグラン・クリュがあるんだ』ぐらいの認識で良いと思います💦
- Ruchottes Chambertin リュショット・シャンベルタン
- Mazis Chambertin マジ・シャンベルタン
- Chambertin Clos de Baze シャンベルタン・クロ・ド・べーズ
- Chapelle Chambertin シャペル・シャンベルタン
- Griotte Chambertin グリオット・シャンベルタン
- Chambertin シャンベルタン
- Charmes Chambertin シャルム・シャンベルタン
- Latricieres Chambertin ラトリシエール・シャンベルタン
- Mazoyeres Chambertin マゾワイエール・シャンベルタン
レストランあるある
余談ですが、以前レストランで働いていた時に1年に1回くらい『シャンベルタン無いの?』とお客様に聞かれる事があったのですが、そのお客様はジュヴレ・シャンベルタンのワインが飲みたくて言っています。しかしこのグラン・クリュを見て頂けると分かる通りシャンベルタンはグラン・クリュ名になってしまいます。なのでそういう時は『ジュヴレ・シャンベルタンのワイン無いの?』と聞きましょう。そうしないといきなりシャンベルタンを持ってこられてお会計の時にビックリ!なんて事もあるかもしれません💦
覚えておきたい生産者
ジュヴレ・シャンベルタンは広く生産者も多い為、覚えておきたい生産者の説明を全部してしまうと、終わりが見えないので今回は名前だけの紹介とさせて頂きます。こんな生産者がいるんだくらいで見て頂いて、ジュヴレ・シャンベルタンのワインを購入する時の参考にして頂ければと思います。
- Claude Dugat(クロード・デュガ)
- Bernard Dugat Py(ベルナール・デュガ・ピィ)
- Alain Burguet(アラン・ビュルゲ)
- Armand Rousseau(アルマン・ルソー)
- Denis Mortet(ドニ・モルテ)
- Arnaud Mortet(アルノー・モルテ)
- Geantet Pansiot(ジャンテ・パンショ)
- Joseph Roty(ジョセフ・ロティ)
- Serafin Pere et Fils(セラファン・ペール・エ・フィス)
- Drouhin Laroze(ドルーアン・ラローズ)
- Fourrier(フーリエ)
- Trapet(トラぺ)
- Dominique Gallois(ドミニク・ガロワ)
上記の生産者を購入すればハズレが無く、ジュヴレ・シャンベルタンのワインの特徴がつかめると思います。
今回は長くなってしまったのでジュヴレ・シャンベルタンだけで終わらせて頂きます。(ホントはこの倍以上書きました💦)飲み手が必要な事しか書かないをテーマにしていますので、もっと深く知りたい方はご連絡頂ければ解説いたします。
次回はジュヴレ・シャンベルタンから少し南の村、モレ・サン・ドニから紹介していきますのでお楽しみに。
それではまた次回お会いしましょう、チョンゲーオ🥂
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