皆様こんにちは。前回はヴォーヌ・ロマネのグラン・クリュの紹介だけで終わってしまいましたので、今回はヴォーヌ・ロマネの絶対覚えておきたい生産者のご紹介をしていきたいと思います。
覚えておきたい生産者
Domaine de la Romanee Conti(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)
前回のグラン・クリュの紹介でも多々でてきた、ヴォーヌ・ロマネを語る上で絶対に外せない生産者。もはやここに書くか迷ったくらい説明不要の生産者で、世界中から敬意を持たれるDRC。基本的にリリースされるワインは全てグラン・クリュ。ヴォーヌ・ロマネの中でもロマネ・コンティとラ・ターシュを単独所有している。もちろん所有している畑が良いだけではなく、妥協しないワイン造りでも有名で、出来が良くないと判断した年はグラン・クリュのワインでもリリースせずプルミエ・クリュに格下げしてリリースする徹底ぶり。
ロマネ・コンティという名前を知っている方は多いと思いますが、グラン・クリュのロマネ・コンティとDRCを混同しないように気をつけましょう。
Domaine Leroy(ドメーヌ・ルロワ)
1988年にヴォーヌ・ロマネに設立されました。なんとその設立には日本人にお馴染みの高島屋が資本参加しています。当主のマダム・ルロワは元々はDRCの共同経営者でした。今はそのDRCと同じか、それ以上の評価を得ている生産者です。早くから徹底した収穫量の制限、ビオディナミを実践して、 抜きん出た高水準のワインを造り出しています。このドメーヌ・ルロワ以外にも、買い付けブドウでワインを造るネゴシアンのMaison Leroy(メゾン・ルロワ)と、マダム・ルロワが個人的に所有する畑からワインを生産するDomaine d’Auvenay(ドメーヌ・ドーヴネ)も手掛けています。
いつ引退してもおかしくない年齢のマダム・ルロワ。今でも価格はかなりの高額ですが、これから更に値上がりしていく事間違いなしなので、引退する前に購入しておきたい生産者です。
Domaine Sylvain Cathiard(ドメーヌ・シルヴァン・カティアール)
元々のドメーヌの設立は1930年だが、父から独立する形で1984年に再設立。グラン・クリュのロマネ・サンヴィヴァンをはじめ、多数のプルミエ・クリュを所有する小さな生産者。小さすぎる規模が故に知名度はあまりないが常に最高の評価を得ている。ここ10年での評価の上がり方はもの凄く、これからのヴォーヌ・ロマネを引っ張って行く存在。見かけたら購入しておきたい生産者です。
Henri Jayer(アンリ・ジャイエ)
もう手に入る事はほぼ無いので書かなくてもいいのですが、ブルゴーニュのスター生産者を語る上で必ず名前が挙がる生産者なので覚えておきましょう。
ブルゴーニュの神様アンリ・ジャイエ。1922年にヴォーヌ・ロマネ生まれ。ひと昔前は大量生産が良しとされていたブルゴーニュワイン。それとは逆行する高品質のワイン造りを実践した最初の生産者で、彼がいなかったら現在のブルゴーニュワインは存在しないとまで言われています。そんな彼には数多くの教え子がいて、その彼らが今のブルゴーニュワインをけん引しています。
1988年に引退した後は細々と自家消費用のワイン造りをしていましたが、2006年に亡くなってしまいます。ですのでアンリ・ジャイエのワインを今飲もうと思っても見つけるのが困難な状況になっています。
Emmanuel Rouget(エマニュエル・ルジェ)
アンリ・ジャイエの遺伝子を継ぐ天才と呼ばれる造り手。エマニュエル・ルジェは、ブルゴーニュワインの神と謳われたアンリ・ジャイエの甥にあたります。1976年からジャイエの元で教えを受け、共にワイン造りを行っていました。更にジャイエの引退後、実際に畑の管理から醸造の全てを任されていたこと、ジャイエの所有する大部分の畑を引き継いだことから、ルジェが真の後継者であると言われています。
ブドウ栽培はアンリ・ジャイエの哲学をしっかりと受け継ぎ、 ブドウは出来るだけ自然な方法で育てること、年によってブドウの適切な収穫時期を見極めること、そして収穫量を厳しく抑制することを心掛けています。
まとめ
今回はヴォーヌ・ロマネの生産者のご紹介でしたが、まだまだ覚えておきたい生産者はたくさんいますので次回も生産者紹介をしていきたいと思います。
世界中から注目されるヴォーヌ・ロマネ。その中の素晴らしい生産者のワインは人生を変えるくらいの力がありますのでぜひ覚えておきましょう。
それではまた次回お会いしましょう、チョンゲーオ🥂
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