皆様こんにちは。最近全く更新できて無かったのですが、ようやく更新できました😢。前回で一区切りつきましたブルゴーニュワイン。しかし今回はリクエストがありましたので、番外編という事でシャンボール・ミュジニーの生産者をもう少し紹介していきたいと思います。
シリーズではヴォギュエとルーミエという2大巨頭のみの紹介でしたが、実はまだまだ素晴らしい生産者が多いシャンボール・ミュジニーなので、ぜひこの機会に知って頂きたいと思います。ワインを注文する時に生産者指定でシャンボール・ミュジニーを頼めたらあなたはもう相当なブルゴーニュワイン通に見られるはずです!
それでは早速紹介していきましょう。
Amiot Servelle(アミオ・セルヴェル)
1920年代にシャンボール・ミュジニーに設立されたこのドメーヌは代々女系家族。なので夫は代々婿養子でこのドメーヌに嫁いでいます。3代目のエリザベートと結婚した現当主クリスチャン・アミオも、1980年に婿養子としてドメーヌに入りました。このクリスチャンがワイナリーに最新の技術を導入しドメーヌの名を更に高めています。
先代のジャン・セルヴェルの時代から除草剤は使用しないなどの取り組みを行ってきました。そして現在のクリスチャンになると2003年から畑を本格的に有機農法に切り替え、2008年にはドメーヌ全体でオーガニック認証を取得しました。
アミオ・セルヴェルのワインは、シャンボール・ミュジニィの特徴である、豊かな果実味と繊細さ、上品さが見事に表現されています。価格はまだそこまで高騰していないのですが、フランス国内での評価が高く昔から一般顧客の多いドメーヌで、有名レストランとの太いパイプがあり生産量の60%以上がフランス国内で消費され、輸出分は割り当てで常に品薄状態になっています。なので発見次第購入を検討されるのが良いと思います。
Robert Groffier(ロベール・グロフィエ)
本拠地はモレ・サン・ドニでありながら、世界中のワインラヴァ―が愛してやまないシャンボール・ミュジニーの最高峰1級畑『Les Amoureuses』(レ・ザムルーズ)の最大の所有者のグロフィエ。
グロフィエの歴史は1930年頃にロベールの父ジュールがレ・ザムルーズ等の優良畑を手に入れブドウをネゴシアンに販売した所から始まります。その畑を継いだロベールとその妻がドメーヌ元詰めのワインを販売しを醸造設備等を最新のもので揃えます。そのころから徐々に素晴らしいワイン数々生み出していきました。近年での評価はヴォギュエやルーミエと肩を並べるほどになっています。
グロフィエのワインを一言で表すならばエレガントの極みです。しかしただエレガントという訳ではなく、そこに濃密さや深さ、力強さも備わっているのです。なので長期熟成も可能にする素晴らしいワインを生み出しています。
2020年に残念ながらロベールは他界してしまいましたが、現在は孫の二コラがドメーヌを引き継いで、ますますこれからが楽しみな生産者となっています。
これからますます値上がりしていくであろうグロフィエのワイン。一度は驚異的な完成度のレ・ザムルーズを試して頂きたいと思います。
Jacques Frederic Mugnier(ジャック・フレデリック・ミュニエ)
現当主フレデリック・ミュニエは異色の経歴の持ち主で、石油関連のエンジニアとして活躍していました。その後、一度もワイン造りに関与していなかったにも関わらず1985年から父よりドメーヌを引き継ぎ、現在の素晴らしい名声を得る事となるのです。
彼のポリシーは最大限自然のままにし、極力人的要素を排除する事です。畑は化学肥料や除草剤、殺虫剤などは極力使用しません。なるべく自然のままにしていながらも。フレデリックが厳しくチェックし、色付き具合や日当たりなどで細かく収穫時期が決められるほどです。
フレデリック・ミュニエの特徴はテロワールの表現です。ワインの熟成で必要な樽も、新樽を極力使わずピュアな熟成を心掛けています。そんなテロワールを表現し続ける彼の傑作のミュジニーは絶対に飲んでおきたい1本となっています。
Jacques Prieuer(ジャック・プリウール)
18世紀にムルソーに設立されたブルゴーニュを代表する名門ドメーヌ。素晴らしい畑を多く所有していますが長い間低迷していました。しかし1988年からアントナン・ロデ社と共同経営を開始。その後はみるみる評価を上げてドメーヌの信頼は完全に戻りました。
そしてなんと言っても欠かせないのは、これらのワインを手掛けている1997年にベスト・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーにも輝いた女性醸造家のナディーヌ・ギュブランです。
彼女は完全に畑をビオロジックにしテロワールを最大限に表現します。しかしそこには新しいモノをというよりは、良いブドウを造りちゃんとした醸造を行うという、ただただシンプルな考えでそれは構成されています。
数多くのグランクリュを持つジャック・プリウールですがその中でもフラッグシップと言っても過言ではないのがこのシャンボール・ミュジニーで造られるミュジニーです。ミュジニーの区画の中でも優良な区画のみで造られるこのワインは、華やかなアロマに、濃厚で複雑味溢れる味わいで、それぞれの要素がバランス良く調和して絶妙なハーモニーを奏でています。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回はシャンボール・ミュジニー延長戦みたいな会になってしまいました。しかしこの村は素晴らしい畑と生産者が多いので、ぜひ一度はお試しいただきたいと思います。
それではまた次回お会いしましょう、チョンゲーオ🥂
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