皆様こんにちは。今回は以前ご紹介したタイ、カオヤイにあります世界に誇るワイナリー
Gran Monte(グラン・モンテ)に再訪しましたので、現在のワイナリーの様子を書いていきたいと思います。
前回の記事はこちら!
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グラン・モンテはバンコクから車で約2時間半ほどの所にあるワイナリー。広大で自然豊かなカオヤイ国立公園に隣接しています。場所はこちら。
到着しますと、すぐに大きく『Gran Monte』と書かれたゲートが現れテンションが一気に上がります(笑)。
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大きなゲートでお出迎え。
前回訪問時は全然お客さんが来ないと言っていたのですが、今回は沢山の方々で賑わっていたので、とても嬉しく感じました。
到着後はすぐにお馴染みのトラムに乗り込みワイナリー見学に向かいます。
注:現在タイのワイナリーはハイシーズン(11-2月)ですので見学予定の方は事前に予約してから訪問してください。
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このトラムが満席になるくらいの人でした。
ショップ前から出発し、ブドウ畑の中をここで栽培されているブドウや、ワイナリーの歴史などをガイドの方に説明してもらいながらどんどん奥へと進んでいきます。
このグラン・モンテで栽培している主なブドウは、
- Syrah(シラー)
- Cabernet Sauvignon(カベルネ・ソーヴィニョン)
- Durif(ドゥリフ)
- Chenin Blanc(シュナン・ブラン)
- Verdelho(ヴェルデルホ)
- Viognier(ヴィオニエ)
になっています。この他にも実験的に少量ですがMerlot(メルロ)やSangiovese(サンジョヴェーゼ)等も栽培しています。
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盆地になっているので寒暖差がうまれる。
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収穫直前のシュナン・ブラン。
畑を一通り回った後は最近新しくなった醸造所に向かいます。ここは前回訪問時はまだ建設中で見学できなかったので楽しみにしていた場所でした。
新しく造られただけあって、中はとてもキレイで清潔に保たれていました。(入り口はまだ完成していなかったです💦)
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絶賛工事中の入り口(笑)
この施設の中にはブドウを発酵させるタンクや樽。ブドウを仕分けるブドウ選別機を見る事ができます。そしてなんと言っても筆者が絶対に見てほしいのがこのピュピトルです!
初めて耳にする方も多いと思いますので簡単に説明しますと、シャンパーニュ方式で製造されるスパークリングワインは瓶内2次発酵の際に澱が出てしまいます。その澱を取り除く為に使われるのがこのピュピトルなのです。
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この瓶が刺さっている台がピュピトルです。
ピュピトルに若干の角度をつけて刺された瓶を毎日1/8ずつ人の手で回していく事により、だんだんと澱は注ぎ口に集まります。そして出荷のタイミングで瓶先に集まった澱を凍らせて澱引きをする伝統的な手法をこのグラン・モンテはやっているのです。このピュピトルはシャンパーニュ以外で見るのは中々ないのでかなりレアなんです。
今回は2017年と2019年のCremant(クレマン)が熟成されていました。ちなみにこのクレマンは年間で約2000本しか生産されない、とても貴重なスパークリングワインなのです。
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購入したての樽。
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300Lのアリエのミディアムロースト樽でした。
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醸造と発酵タンク。
さあ、この後は出発地に戻りツアー参加者が1番楽しみにしているテイスティングになります。今回のテイスティングはこちらの4種類。
- 2019 Gran Monte Verdlho(グラン・モンテ ヴェルデルホ)
- 2019 Heritage Syrah Viognier(ヘリテージ・シラー・ヴィオニエ)
- 2019 Gran Monte Durif(グラン・モンテ ドゥリフ)
- 2020 Bussaba(ブッサバ)
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こんな感じで説明も書いてあります。
すべてのワインに共通するのは‘’とても優しく丸みのある味わい‘’です。ワイン初心者の方にはとても喜ばれそうなワインに仕上がっています。
注:ワインの詳しい味等を知りたい方はご連絡ください。
これでツアーも終了し、ちょうどお昼になったのでワイナリー併設のレストランVincotto(ヴィンコット)でランチです。ここではフランス、イタリア料理が食べられます。ワインもグラン・モンテのワインを販売価格で頼めますのでツアーの余韻に浸りながらゆっくりするのも良いと思います。
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レストランVIn Cotto
今回は5人だったので様々な料理を注文し、ワインも2本ボトルで頼んだのですが前回の反省(前回の記事を読んで下さい。)を全く活かせずほぼ、写真を撮ってませんでした💦
写真は無いですがどの料理も美味しく、雰囲気もいいので是非訪問の際にはお立ち寄りください。そしてワインは絶対に飲んで頂きたいのはグラン・モンテのフラッグシップシリーズです。ボトルで購入すると中々の高額ですが、ここではグラスで注文できるので試してほしいです!ホントにタイのワイン?と疑いたくなるほどのハイクオリティです。テイスティングで出されたワインしか飲んでない方はホントビックリされると思います。
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シャンパンかと思う程のクオリティのクレマン。
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何故か激辛のイカ墨パスタ。辛すぎるのでワインとはイマイチ(笑)
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このオリーブディップは美味しすぎです。タップナードかな?
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オリエント・シラーは滑らかなタンニンとジューシーな果実味が特徴。(写真失念)
まとめ
今回は収穫直前のグラン・モンテを訪問しました。改めて素晴らしい生産者だと再確認できて良かったです。忙しい合間を縫って責任者のNikkiさんも出てきてくださり、少しの時間でしたがお話する事ができました。このタイの地において様々な試みをしていく彼女には尊敬しかありません。
タイにもこんな素晴らしいワイナリーがある事をもっと多くの人に知ってもらいたいですね。
それではまた次回お会いしましょう、チョンゲーオ🥂
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