前回は何故タイでワインが造れるようになったかという話だったので今回はタイのワイナリーを紹介したいと思います。
①P.B Valley
タイで初めてワインを造ったワイナリー。
1989年にバンコクから約150㎞北東にあるカオヤイの
‘’カオヤイ国立公園‘’に隣接するように設立された。この土地は標高350mで高原地帯なのでブドウ栽培にも適している。
1998年に初のタイワインをリリース。オーナーはタイビールで有名なシンハービールの創業者一族。豊富な資金力を武器に広大な土地に様々なブドウやフルーツを栽培。
栽培品種はテンプラニーリョ、シラーズ、シュナンブラン、カベルネ・ソーヴィニョン等。
初期はカオヤイワインと名乗っていたが他にもワイナリーが出来てきたため、地域の名前をワイナリー名にするのは良くないと考え現在の名前に改名。
ちなみに名前の由来はオーナーのピヤ・ビロンバクディ博士のイニシャルからつけられています。
エチケットにはカオヤイ国立公園のシンボルのサイチョウが描かれています。
P.B Valley紹介動画
②Gran Monte
P.B Valleyから10㎞も離れていない場所に1999年設立されたグランモンテワイナリー。
名前の由来は壮大なカオヤイ山脈のイメージからGran(大きい)Monte(山)と名付けられました。
オーナーは幼い娘2人を含めた一家4人でこのカオヤイの地に引っ越してきました。
最初はトウモロコシ畑だった場所を開墾してブドウの栽培を始めます。
栽培品種はシラー、カベルネソーヴィニヨン、シュナンブラン、ヴィオニエ、セミヨン等。
現在はフランス、オーストラリアでワインの栽培、醸造を学び帰ってきた娘のニッキーが責任者としてこのワイナリーを日々進化させています。
フランスやイタリアからワイン製造設備を輸入し、世界でも最先端のブドウ選別システム、フラッグシップのワインは全てフランス、アメリカ産のオーク樽で熟成しているこだわりっぷり。
このワイナリーはタイワインを引っ張っていく存在になるでしょう。
Gran Monte紹介動画
③Silverlake
本日紹介する最後のワイナリーは観光地としてもおなじみパタヤにありますシルバーレイクワイナリーです。
パタヤの市街地からは車で20分ほど離れた場所にあるワイナリー。すぐ隣には大きな大仏壁画で有名なカオ・シーチャンがあります。
とにかく大きいです(笑)
ワイナリーがある場所の標高は110m(意外と高い)、海までの距離も近い事によって
昼夜の寒暖差、風通しのよさがありブドウにいい影響を与えています。
2002年に設立され2005年に初のワイン、シラーズとシュナンブランの2種類をリリースしています。
ただ栽培面積が少ないため生産されるワインも限られてしまいます。
そこで2014年からS-ワインシリーズとして南オーストラリア州にある自社畑のブドウをタイでワインにして販売し始めます。そうすることによって生産量の増加、クオリティの向上、価格を抑えることに成功。
現在ではこちらのシリーズを全面的に押し出しています。
本家のシルバーレイクの方は中々手に入らない状況です(笑)
Silverlake紹介動画
本日は駆け足で3つのワイナリーを紹介しました。
全てのワイナリーに見学ツアーがあり、レストランも併設されています。
のんびりブドウ畑を眺めながら食事をして、そこで造られたワインを一緒に飲んでみてはいかがでしょうか?
きっともっとタイワインに興味がわくはずです。
グランモンテは宿泊施設もありますのでお時間ある方はぜひ宿泊しても良い思い出になるのではないでしょうか。
☆現在は新型コロナウイルスの影響がありますので訪問される際はワイナリーに
問い合わせをしてから訪問してください。☆
今回紹介したワイナリーのサイト
P.B Valley
Gran Monte
Silverlake
YouTubeでもワイナリーの説明をしていますのでこちらも併せてご覧ください。
それではまた次回をお楽しみに。チョンゲーオ🍷
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