皆様こんにちは。気がつけばもう九月ももう後半、あと3か月ちょっとの今年頑張ってい行きたいと思います。
さて前回N.M(ネゴシアン・マニュピラン)の生産者だけの紹介で終わってしまいましたので、今回はR.M(レコルタン・マニュピラン)のオススメ生産者のご紹介をしていきたいと思います。
Jacques Selosse(ジャック・セロス)
シャンパーニュ界のカリスマ的存在。アンセルム・セロスが現当主のジャック・セロス。1976年、ブルゴーニュ地方ボーヌの醸造学校で学んだアンセルムは、シャンパーニュ作りにはテロワール(土壌)が重要だと考え、葡萄の収穫量を抑えた有機栽培のシャンパーニュ造りに関心を持ち始めます。
1980年に父親のドメーヌを引き継ぐと、彼は今までのシャンパーニュの慣習とは全く異なるやり方でシャンパーニュの生産を始めました。
常識を覆すシャンパン造り
アンセロムは畑の土壌には一切の化学薬品を使用せず、収穫は出来るだけ遅くさせて、手摘みで一つずつ収穫していきます。ブルゴーニュの醸造方法と同じように、醸造にはすべて228Lのオーク樽を使用。これによりシャンパンに厚みが出ます。
現在ではオーク樽で醸造する生産者も多いのですが、アンセロムが始めた当初は一般的ではなかったので、批判も多かったのですが彼は自分自身を信じてシャンパンを生産していきます。
さらに1996年からはシャンパーニュ地方では珍しい、ビオディナミ(有機自然農法)に着手し、余計な農薬や化学肥料を使わず、自然のままの土壌で畑の個性を活かした葡萄生産を行い、ビオディナミを世界的に広める先駆者となりました。
さらにセロスのこだわりで一部のワインは、ソレラシステムを採用しています。
ソレラシステムとは、ピラミッド状に3段に積み上げられた樽の最上段からワインを継ぎ足していき、一番下の樽からワインを抽出していく製法で、これによりワインの生産年による味わいのムラを無くし、安定して高い品質のワインを造り出すことに成功しています。この製法はスペインのシェリーというお酒で用いられるシステムなのですが、ここに目を付けるあたりもアンセロムの凄さを物語っています。
こういった事をやり続けた結果ジャック・セロスは革新的な生産者として高く評価されるようになります。彼がいなければここまでレコルタン・マニュピランの生産者に注目が集まる事はなかったかもしれません。そのくらいレコルタン・マニュピランを語る上で外せない生産者になります。
Hotel Les Avises(ホテル・レ・ザヴィゼ)
そんなジャック・セロスなんですが、やはり人気が高いのと生産本数が少ないので、中々お目にかかることができません。更に年々値上がりしていて、どんどん手が届かない存在になってしまっています。
しかし、かなりお安く、しかもジャック・セロスのアイテム全てが揃っている場所があるのです。それはジャック・セロスがワイナリーの隣に作ったホテルLes Avises(レ・ザヴィゼ)なのです。
このホテルは10室しか客室がない小さなホテルで、中にはレストランが入っています。ここでジャック・セロスのシャンパン全てのアイテムが揃っているという訳です。
もちろん宿泊された方はワイナリー見学もできます。運が良ければアンセロム自らが説明してくれます。また自転車を借りる事も出来ますので周辺のワイナリーへ訪問するのも簡単にできる様になっています。
アンセロムはもう引退が近いと噂されており、自由に行き来できるようになったら、すぐに訪れて頂きたいホテルになっています。
タイでの購入は?
各々のキュヴェが多くて6-12本くらいしかタイには入荷しておらず、そのほとんどがハイクラスのタイ人の方が独自ルートで買うので一般消費者まで下りてくる事はまずないです。
じゃあどこで販売しているかというと、当社で数は少ないですが販売しております。中々お目にかかる事もできないジャック・セロス。もしご興味でた方は早めに購入されるのをオススメします。本当にこれからどんどん手に入らなくなる事必須です。
ブログページのワインリストから値段を見れますのでぜひご覧になって下さい。
今回も思いが強すぎて、長くなりすぎてしまったのでまた次回もオススメのレコルタン・マニュピランの紹介をしていきたいと思います。それではまた次回お会いしましょう、チョンゲーオ🥂
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