シャンパンボトルに書かれている謎のアルファベット

シャンパン

皆様こんにちは。先日のニュースで今年のフランスのワイン生産量が過去最低になる見通しと出ていました。特に病害が広がったシャンパーニュ地方は36%も減少し致命的な被害が出ています。こんな時期だからこそワインくらいは最高のできになって、明るいニュースになって欲しかったものです。

さて今回はそんなシャンパンについて少しお話しようと思います。皆様はシャンパンのエチケットに小さく2つのアルファベットが書かれているのをご存じでしょうか?知らない方がほとんどだと思いますのでまずは見ていきましょう。

最初はエグリ・ウーリエのエチケットから。

小さくRMと書いてある。

拡大してみましょう。

RMとしっかりと書かれています。その後ろに数字が並んでいます。では次を見てみましょう。

こちらはNMと書かれています。

こちらの名門ルイ・ロデレール社のシャンパンは表には書いて無く、裏のエチケットにNMと書かれていますね。そして同じくその後ろに数字が並んでいます。

この謎のアルファベットが何を意味しているか?こちらが今回の重要ポイントです。この2つの文字でこの生産者がどのような業務形態なのかを表しているのです。そしてその後ろの数字は生産者の登録番号になっていて、これは必ず表記しないといけません。

 

どの様な形態を表しているか

NM(ネゴシアン・マニュピラン)

ブドウ栽培業者から購入したブドウや果汁、原酒を醸造してシャンパンを造る生産者です。自社で畑を持っている場合もありますが100%自社畑のブドウでは造りません。シャンパンの生産者の大半を占めています。

RM(レコルタン・マニュピラン)

自社畑で収穫したブドウを使用し、醸造も手掛ける生産者のこと。多くが小規模生産者です。つまり一貫して全て自社だけでシャンパンを製造しているのがレコルタン・マニュピランです。

注:この他にもCMやMA等が書かれている場合もありますが圧倒的に上記2つが多いので今回は割愛させて頂きます。

味わいの違い

基本的にNMは買いブドウを使用するため、その年に一番状態の良いブドウを選んで購入し、シャンパンにする事が出来ます。そして大手メーカーが多いので大量のリザーブワインをストックしており味の安定化が図られています。

逆にRMは自社の畑のブドウしか使用できない為、毎年のブドウの良し悪しに影響されるのですが、その土地の特徴であるテロワールが如実に現れるという魅力があります。また、職人的な造りの生産者が多い為、個性が強いのが特徴的です。

実はシャンパンにも個性があるんです。

まとめ

同じシャンパンというカテゴリーでも実は細かく分かれているシャンパン🍾面白いですね。安定した味わいでバランスのいいシャンパンが欲しいならNM。様々な個性や土地を楽しみたいならRMとシャンパンを選ぶ際の基準になりますのでぜひ覚えて頂きたいです。

レストランに行きワインリスト片手に『今日はレコルタンのシャンパン飲みたいな』と呟けば、もう周りの見る目はシャンパン通に映る事間違いなしです!!!

では次回はそんなNMとRMの代表的な生産者をご紹介していきたいと思います、それではまた次回お会いしましょう、チョンゲーオ🥂

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